ヘリコバクター感染胃炎で検査・治療が保険適応

2013年2月22日からヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対する検査・治療が保険適応となりました。

今まで内視鏡でピロリ感染があることがわかっていても、治療するには保険適応がなく、自費だったのですが、

これからは内視鏡を受けさえすれば保険で検査や治療が可能です。

 

 

内視鏡検査は1割負担の方で1250円、3割負担の方で3750円(これに初診料、再診料が加わります)

程度で受けていただけます。

 

 

特に若い方は早めに受けておいたほうがよいでしょう。

ある程度進行したヘリコバクター・ピロリ感染胃炎ではピロリ菌を除菌しても胃癌が発生してしまいます。

できるだけ早めに治療を受けておくべきと考えます。

お歳をとった方々も治療を受けておくことによって胃癌の発生リスクが低下します。

ぜひ内視鏡検査を受けて除菌しておくことをお勧めします。

 

 

なお、今まで内視鏡検査を受けずにピロリ菌の治療を自費で受けたことのある方や、

ピロリ菌陰性と検査で言われた方も必ず内視鏡を受けておくことをお勧めします。

ピロリ菌は胃の粘膜が荒廃すると次第に胃の中に住めなくなります。

このなると、胃癌の確率は非常に高くなるのに、検査をしてもピロリ菌は陰性となります。

内視鏡検査でこのような荒廃した胃粘膜は確認できます。

このような人は十分注意して経過観察となります。

 

以下 医療介護CBニュース 3月1日(金)19時30分配信より引用

「ピロリ菌」除菌後も検査は必要か-胃癌学会総会

「ピロリ菌を除菌した後でも、胃がんが発生する可能性はある。除菌の保険適用の範囲が拡大される中で、除菌後の患者をどのようにフォローしていくべきか」-。1日に大阪市内で開催された日本胃癌学会総会のワークショップでは、除菌後に発生する胃がんを早期に発見するための検査の必要性をめぐる議論があった。
胃がんを引き起こすとされるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)。そのピロリ菌を抗生物質などで取り除く「除菌」が2月、これまでの症状が進んだ胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに加え、慢性胃炎にも保険適用されることになった。しかし、除菌をしても、リスクが低下するだけで、胃がんが発生する可能性がゼロになるわけではない。
同日のワークショップでは参加者から、6施設の除菌後に発生した胃がん症例についての報告があった。福渡病院の武進氏は、ピロリ菌検査で陽性だった胃潰瘍の患者1342例に対し、除菌後の経過観察を続けた結果、27例で胃がんが発生したと報告。経過観察した期間は平均7.3年で、最長15年だった。武氏は、「除菌による胃がんの発生リスクは約3分の1に低下したが、10年以上経過しても一定の割合で胃がんは発見されたため、除菌後のフォローアップは重要」と強調した。


カテゴリ:検査, 診療
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